*** 反射(映り込み)をどう防ぐかがカギ ***

複写は写真の基本と言われていますが、今回は「複写のような撮り方」のエントリーです。「複写のような撮り方」と書いたように手抜きの複写ですが知っておいて損はありません。用意するのはカメラと被写体になるモノだけ。おまけにきれいに撮れるか撮れないかは90度角度が違うだけ(笑)

テカっちゃう

左の写真は窓際の床に本を開き、それを真上(真俯瞰)から撮影したものです。緑色の矢印側(右側)に窓がありそこから入ってくる光によってライティングされています。ご覧頂くとわかると思いますが、厚い本なので開いたときに紙がたわみ、ページ全体に曲面が生じ光が反射してしまっています。この反射を取り除くには紙の中に(ページ面に)光が反射するところを作らなければいいわけですが、光の入ってくる窓を移動することはできません。そんなときは本を90度回転させ、それに伴い自分も(撮影者も)90度移動し下の写真のように本の上側から光が当たるようにします。

テカらない
簡単に映り込みを除去できました。

今度はもっとよくわかるように缶を使って同じように撮影してみましょう。

テカっちゃう テカらない

ご覧のようにまったく違う写真になります。

今回のような撮影に限らず撮影時に光の位置を動かすことができない場合、モノを動かし、撮影者が移動することでかなり写りに差が出ますので

モノを動かす&撮影者が移動する = ライティングを変えている

んだということを、頭の片隅に置きながらよーく被写体を見るといいアングルが見つけられます。
たとえば自然光が入るようなレストランやカフェなどでは、自然光が入ってくるところ(窓や、テラスだったら屋外側)を背にするかしないかでまったく写りが変わります。
なので、まずは写真を撮る前にいい席を取ることが肝心です(笑)