Making of BRP #2につづき、追補っぽく今回は再びストロボ関連のことをエントリーします。

*** 室内と屋外の露出の差をストロボで調整する ***

露出の差を調整

アジアンリゾートホテルに滞在中、「窓の外に広がる青空や海、生い茂る熱帯雨林系植物など」 と 「アジアンテイスト溢れる室内」 の両方を一枚の写真に収めたいという衝動に駆られることが間々あると思いますが、何もしないで撮影するとほとんどの場合、左の写真のような感じで写ります(逆光と同じような状態)

外の風景はちゃんと写っているのに室内が真っ暗。よくありますね、こういう写真。そこで、室内がもっと明るく写るように露出を調節して撮影すると今度は外が白っぽくなってしまい、内と外、どっちを優先して撮影するか悩むわけです。

これは室内と屋外の露出(明るさ)の差がありすぎることによって起こります。
アジアンリゾートホテルの場合、室内照明の照度が高くない上、室内が光を反射しないような建築材料で構成されていることが多く、高層シティホテルのように外の光が室内に回り込み、露出の差が縮まるというようなことは天窓でもないかぎり期待できません。

Making of BRP #1でも書きましたが、人間の目は非常に良くできていてかなり明るいところもかなり暗いところも同時に認識することができますが、カメラの場合は残念ながらそこまでの能力は持ち合わせてません。そこで、「内」と「外」の露出(明るさ)を近づけるために暗い室内をストロボによって明るくしてあげるわけです。

そんなときにも外付けストロボのバウンス光によるライティングは有効で、内蔵ストロボを使ったときによくあるギラギラ感(正面に窓ガラスがあったり、光沢のある家具があると部分的にギラッと光ってしまうアレです)を抑えることができます。シンクロコードを使ってカメラとストロボ本体を離してあげれば部分的に明るくすることも光に方向性を持たすことも可能になります。

ポイントとしては、あまりにも室内側を明るくすると写真に情緒がなくなってしまうので、料理の調味料よろしく「多すぎず少なすぎずのサジ加減」で使ってあげるというところでしょうか。

露出の差を調整

こちらは前出の写真と同じアングル・フレーミングでちょっと強めにストロボを使った写真(赤い四角で囲った部分の窓ガラスにはストロボが照射され明るくなった天井部分が映りこんでいます)

デジタルカメラならモニターを見ながら試行錯誤できますので
いろいろ試されてみてはいかがでしょうか。