*** まず何が撮りたいのか、次にそれを撮るためにどうしたらいいのか ***

はいむるぶし

写真は、その昔、見た瞬間「なんじゃコレ?」と思わず撮ってしまった小浜島「はいむるぶし」にあったフォトスタンドなんですが、個人的には背景がイカしているとも思えないし、実際使う方って(使った方って)いるのでしょうか(いたのでしょうか)ところで「はいむるぶし」ってまだあるのかな?
なんてことは、どうでもいいのですが今回はアングル(撮影位置)に関してのエントリーです。

反射がまちまち

この写真で見ていただきたいのは、カメラを置くところの描写です。
台には文字が書いてありその上にビニールのカバーが掛けられています。なるほど風雨に耐えられる設計ですな(笑)
この時点で、私自身は「台に書いてある文字」と「後ろの風景」を同時に描写したいと思っています。

したがって、両方画面に入るようにちょっとかがんだアングルから撮影しました。ところが、台に張ってあるビニールの影響で「文字が読みやすいところ」と「文字が読みにくいところ」ができてしまいました。これは、ある部分は道の向こうにある空が映り込み、ある部分は右にある木々が映り込むことによって生じたものです。

撮影目的は「台に書いてある文字」と「後ろの風景」ですが、「後ろの風景」はいいとしても「台に書いてある文字」は均一に描写されていないため読みづらい状態で写っています。こういう場合は往々にして、ちょっとアングルを上げたり下げたり、右にずらしたり左にずらしたりするだけで回避できます。

反射が均一

アングルをちょっと上げただけで台の上面が均一に描写されました。
後ろの風景もほとんど変わらず入っています。表面の映り込みが無くなったわけではないですが、前出の写真よりははるかに文字が読みやすくなっていると思います。

このエントリーを読まれている方がこんなものを撮ることはないと思いますが、アングルを決定する過程では「こんなことも関係している」という一例として取り上げてみました。
「何が撮りたいのか」がハッキリしているとアングル、フレーミング、ライティングもおのずと決まってきます。もちろんシャッタースピードや絞りもその延長線上にあると言えます。
レンズを向けた先にある被写体の「何が撮りたいのか」→「どうしたらそれが撮れるか(表現できるか)」
カメラを持っていなくても脳内カメラで撮っておき、ここぞというときに具現化してみてみましょう。

最近、脳内カメラのメモリが少なくなってきて困っている私。
たまにファイルが壊れているときもあるし( ̄_ ̄|||)どよ~ん