暑かった夏も終わりこれから涼しくなるという今の時期になんですが、ノートPCをできるだけいたわってあげようと思い、ノートPCの下に置く冷却台もどきを作ってみました。

いままでノートPCの熱対策はどうしていたかというと、ちょっとでも熱が逃げるようにカセットテープ(死語?)のケースやCDケースをPCの後ろ側にかませて(後ろ側の下に置いて)PCの筐体をテーブルや机から浮かした状態で使っていました。
ずいぶん前に買ったMacのPBG4Tiなどはかなり発熱量が多く、夏の時期は目玉焼きができてしまうぐらい(ウソ・笑)キーボード周りが熱くなり、ファン全開モードになってしまうのでアイスノンを下に敷いて使っています(これはホント)

まぁ、そんな状態でも特に問題はなかったのですが、新しいノートPCが手元に来たこともあり、ここはいっちょ自分で作ってみるかという運びになったのであります。

作るにあたっての方向性は

  • お金を掛けない(笑)
  • できるだけ作業工程を少なくして簡単に作る
  • 見ためカッコ悪すぎずにシンプルに
  • ちょっとは冷却効果が期待できそうなものにする
  • β版なので改造できるようにしておく

というお金をかけないわりに欲ばりなものとなりました(笑)

2024.8.16 追記:

β版なので改造できるようにしておく

作ってからかれこれ12年、改造しました(笑)

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むかしむかし、アルミ板・アルミアングル・鉄板カブセ・両面テープで冷却効果はハテナな「ノートPC用の冷却台」というのを作ったことがありまして、このたび12年経過し…

作業開始

材料はどれもホームセンターなどで手に入るものです。

材料はホームセンター等でカンタンに手に入ります
材料はホームセンター等でカンタンに手に入ります
  • アルミ板(ノートPCの大きさにあわせたもの・今回はPCが軽いので1mm厚を選択)
    ご存知のようにアルミは熱伝導率が高いので放熱効果が生まれます
  • アルミアングル(L型になっているアルミ棒)
  • 鉄板用カブセ(鉄板のエッヂにはめ込む樹脂素材のカバー)
  • 両面テープ(強力タイプ・凧写真の撮影装置で使用した余り(笑))

アルミアングルとカブセは長いまま売っているのでアルミ板の幅に合わせてカットします。
カブセは樹脂でできているのでカッターで簡単にカットできますが、アルミアングルはお店でカットしてもらうか、もしくは自分でカットする必要があります。

自分でカットする場合、金ノコと切断面を面取りする金属ヤスリが必要です。

金ノコ & 金属ヤスリ
金ノコ & 金属ヤスリ

アルミアングルが薄くて細いものでしたら金ノコは刃だけ用意すればカットできます。

アルミアングルとカブセはアルミ板の幅に合わせてカットします。
前と後ろで1本ずつ使用しますので計2本同じものが必要です。
次にアルミアングルの片側にカブセをかぶせます。カブセはジャストフィットするものを購入しましょう。サイズが合っていると気持ちいいぐらいピッタリはまります。
この作業は2本ともまったく同じです。

アングルにカブセをかぶせる
アングルにカブセをかぶせる
アングルにカブセをかぶせる (2)
アングルにカブセをかぶせる (2)


カブセをかぶせ終えたら、次はアルミ板にアングルを貼り付けるために両面テープを貼ります。

両面テープの接着力はあなどれないのだ
両面テープの接着力はあなどれないのだ


「両面テープでホントに外れないの?」と思われるでしょうが、平面性の高い金属素材は両面テープでピッタリ貼り合わせるとビックリするぐらいの強度が生まれます。
したがって、貼りなおしはかなり困難です。アングルをアルミ板に貼り付けるときに斜めに取り付けてしまわないよう十分注意してください。強引に外そうとするとアルミ板が曲がってしまい、その曲がったアルミ板を使うと安定性が損なわれます。アルミ板を買うときにも曲がっていないか必ずチェック!

横にはみ出した両面テープはカッターで切ります。
今回はお金をかけないという方向性なので、横にはみ出した分(およそ1/2の幅)をきれいにカットしてもう1本のアングルに貼りました。セコさ爆発~ぅ!


ここで注意しなければいけないことは、前側にとりつけるアングルと後ろ側とでは両面テープを貼る面が異なっています。特に前側は貼り付ける面(取り付け方)を間違えるとアルミ板のエッヂが露出し、PC台を引きずったときにテーブルや机の上を傷つけます。下記の写真参照。

アングルの取り付け方 (1)
アングルの取り付け方 (1)
アングルの取り付け方 (2)
アングルの取り付け方 (2)
アングルの取り付け方 (3)
アングルの取り付け方 (3)

上の写真はまだ行っていませんが、出っ張ったところや手が引っかかりそうなところがある場合は必ず面取りしましょう。


ここまでの作業、私は自分でアングルをカットして面取りなども行ったので完成までにかかった時間は30分ほど、あらかじめアルミアングルがカットされていれば10分もあれば完成する自己満足に浸れる逸品(苦笑)

ほれほれ、めでたく\(^^) 完成 (^^)/

070926_end.jpg


製作後記

PCを載せるとこのような状態になります。

PCを載せてみたの図
PCを載せてみたの図

手前に取り付けるアルミアングルは A 周辺の形状に合わせて後ろ側とは違ったものを使ったほうが使い勝手がよかったかもしれません。
が、そうすると2種類のアングルを購入しないといけないことになってしまい作業前の「お金を掛けない」という方向性とずれてしまうのであえて共用しました(笑)


アップグレードできそうな点をいくつかあげると

  • テーブルや机を絶対に傷つけたくない場合は手前のアングルの角にゴムもしくはフェルトのようなものを取り付ける
  • PCがずれないようにアルミ板になにかしらの方策を講じる
  • 冷却効率を上げるためにファンを取り付ける
  • ファンは高いのでアルミ板裏面にデパ地下の食品売り場などで買い物したときにもらえる保冷剤を入れられるポケットをつくる(笑)
  • アルミ板をパンチングされているものにする(全面に穴があいているアルミ板にする)

などなどでしょうか。

ちなみにカセットテープのケースから脱却できただけで私は十分満足しています(^^;)

。。。今日は久々に長い投稿だったなぁ