あたたかい料理にはたいてい湯気がつきものですが、湯気は目で見ているほど写真上に写りません。これからの季節、暖房が効いた部屋ではなおさらであります。

そんなときは iPhone アプリ「ごちカメ!」を使って湯気をつけてしまいましょう。


クリックで拡大、Sample1~3まで続けて見られます。

よくあるパターンですが、カップに入ったコーヒーやスープを撮っても湯気ってなかなか写らないんです。

その昔、フィルムというものをカメラの中に入れて撮影していた時代には、ドライアイスを茶こしに入れてカップの上にかざし、すーっと茶こしを上に引き上げ湯気らしきもの (*シズル感) を表現していたりしました。

が、それも遠い昔。いまじゃ、iPhone アプリでイッパツ合成であります。
こんな時代が来るなんて思ってもいませんでしたよ、マジで。


湯気を表現する際のポイントは、料理の背景を明るくしすぎないこと。多少暗い部分がないとさすがの「ごちカメ!」でもムリであります。あと、必要以上に湯気を目立たせないこと、湯気じゃなくなっちゃうので。

アプリでは湯気 (煙) の濃度と範囲を調整できるので「さらっと控えめに」がオススメです。

iPhone で撮影した写真に湯気や煙をあとから合成できるアプリって他にもありますかね?ご存じでしたら、是非教えて下さい。

コンパクトデジタルカメラや一眼に湯気をつけられる機能を搭載するっていうのはどうよ。あってもいい機能だと思うけど(笑)


料理写真に簡単に湯気を合成できるiPhoneアプリ「ごちカメ!」


ごちカメ! - pzoku app

P.S. アプリ作者の方、赤ちゃん誕生で 10 月末までアプリ無料提供とのこと。
おめでとうございます :pa-n: & ごち :aisatu:


* シズル感・・・英語の sizzle = 「シューシュー、ジュージューいう音」から派生した言葉です。

シズル感(しずるかん)
もともとは広告業界のことばとして、広告クリエーターたちが使い始めた。テレビCMや広告写真に出てくる食品に生き生きとした実感があり、それを見るとすぐにでも食べたり飲んだりしたい気持ちにさせる状態であることを指している。本来の「シズル(sizzel)」という英語は肉がジュージューと焼けて肉汁がしたたり落ちているような状態を表し、それから発して見る人の食欲をそそるような状態の表現として使われている。このシズル感を表すために、広告写真では温かい料理からは湯気を出し、アイスクリームなどの冷たいものからは白い冷気を漂わせ、ビールジョッキの側面が水滴でぐっしょりと濡れるといった状態を、さまざまな工夫を凝らして再現している。最近では食品のみならず、そうしたリアルでビビットな状態について使われることが多く、「シズル感のある女性」「シズル感あふれるデジカメ」など、相当に範囲を広げて使われるようになってきた。ある論者は「シズル感」を「よだれジュルジュル感」と表現している。via シズル感(しずるかん):Yahoo! 辞書