サヤン屋上蓮池

たまには本店に掲載しなかった写真のことでもエントリーしてみましょう。
サヤンの蓮池は夜間~早朝までライトアップされていて、このライトアップが写真を撮影するときにとても邪魔なのであります。人間の目は非常に明るいところも非常に暗いところもうまーく調節して両方同時に認識できますが、カメラの場合はそういうわけにいかず、極端に明るいところを描写しようとすると暗いところは真っ黒になり、暗いところをうまく描写しようとすると明るいところは真っ白になってしまいます。

したがって、ライトアップされている状態(明るいところと暗いところが混在しその露出差が大きい状態)で撮影するときには少なくともまずは正面の木や左側下の池が適正に写るように露出を設定する必要があります。
ところがその露出で撮ると右側下にある蓮が暗く落ち込みすぎて雰囲気よく描写されません。
ライトアップされている状態を見た途端「こりゃダメだ」と思ったのですが、一応撮影したのが左の上の写真です。

ちょっと地味な気分でしたが、せっかく早起きしたので周りが明るくなるまで見ていようと思ったそのとき、ラッキーなことにライトアップが「バチッ」と消灯(実際どこからかわからながそんな音が聴こえる(笑))、どうにか絵になりそうなものを撮ることができました。
本店に掲載した写真もただ撮影するのではなく、空が蓮池に比べて明るすぎたので露光中(撮影中)レンズの上半分をちょっとだけ手で塞いで露出差を少なくしています。
双方の写真を比較するにはまず片方の写真を拡大し、写真上で右クリックしたままドラッグしそのまま放置。さらにもう一枚拡大し、ドラッグして並べてください。

写真をきれいに撮れるようになるにはアングルやフレーミングと同様に、明るいところと暗いところの露出のバランスを見極めることも非常に重要ですのでいっぱい撮っていっぱい失敗して、自分のなかに「こういう時には、こう写る」というデータを蓄積していくといいと思います。