応戦 2 にて、セブンイレブンの割り箸で上々の結果が得られたので、またもや自作魂を発揮し、ホームセンターで簡単に手に入るアルミパイプを利用して、かっこいいドイツ製芯ホルダー「LAMY scribble 185/3.15mm」 に Wacom Bamboo Stylus のペン先ゴムをマウントするためのシャフト製作にチャレンジしてみました。
本物の Bamboo Stylus を見たことがないので
ゴムをマウントする先端部分をどういうふうにすればいいのか、手がかりになるのは別売りペン先ゴムに同梱されていた右図 (ペン先ゴム交換手順) しかないのですが、3mm の皿ネジを突っ込んだ ときになんとなくピンとくるものがあったので、真っ二つにしたゴムの断面を頼りに現物あわせで作業を進めていきました。
材料
- 3mm のアルミパイプ 1 本 (厚み 0.5)
- 4mm のアルミパイプ 1 本 (厚み 0.5)
- 他、金ヤスリ、金ノコ、ラジオペンチなどの工具
Wacom Bamboo Stylus、、、の別売ペン先ゴムをマウントするシャフト製作手順
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LAMY scribble 185/3.15mm に 3mm のアルミパイプを突っ込み止まったところで切断します。多少短くても問題ありません。ペン軸内部の金属にアルミパイプが接触した方がいいと思い長めにしました。
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4mm のアルミパイプを [長さ 3mm] 程度に切断します。のちほど金ヤスリで表面を整えるので実際は 2.5mm 程度になってしまいます。
この時点で同じモノをふたつ作っておきましょう。手順 7 でもうひとつ使います。 -
手順 2 の [長さ 3mm] の 4mm アルミパイプに手順 1 で LAMY に合わせてカットした 3mm のアルミパイプを突っ込みます。
一応パイプの表面を脱脂後、接着剤を塗布してから突っ込んでいますが、突っ込む前に [長さ 3mm] の 4mm アルミパイプをラジオペンチ等でほんのちょっとだけ楕円状につぶしてから 3mm のアルミパイプを叩き入れると完全に固定されます。当たり前ですが、つぶしすぎると入りません(笑)
きっちり入ったら赤枠の部分を面取りします。 -
A の部分にエポキシ系接着剤を充填したいので金ヤスリで削り、穴を拡張します。
きちんと面取りすればそのままでも OK だと思いますが、相手がゴムなので先端は丸いほうがいいと思いまして -
きれいに拡張できました。この穴 (A) にエポキシ系接着剤を充填します。
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エポキシ充填!!
いままでの自作スタイラス製作で幾度となくやってきた作業なので楽勝です。これでペン先ゴムの穴にやさしく挿入できるようになりました。
この作業はやらないほうがいいかもと思っています (理由と対策) -
手順 2 で作っておいたもうひとつの [長さ 3mm] の 4mm アルミパイプを、主軸となる 3mm アルミパイプの後端から突っ込んで、ゴムをマウントする先端まで移動して接着剤で固定し、赤枠の部分をラジオペンチで軽くつぶしておきます。
このパイプ (リング?) に関しては上部に動いても問題ないですが、下部に動いてしまうとゴムがしっかりと保持できなくなってしまうので「軽くつぶす」というのはそれを回避する作業です。
ちなみに手順 3 で固定した先端の 4mm パイプとのスキマは 1mm 以下。 -
Wacom 謹製 Bamboo Stylus 別売ペン先ゴムがマウントされました。
内部は右下にある画像を参照してください。
。。。なんだかダースベーダーのようだ。正直なところ、個人的にはあっという間に出来てしまったという感じです。
Wacom さん、ペン先ゴムを別売していただきましてありがとうございました。
さて、そのまま今回製作したシャフトを LAMY に突っ込むとこうなります。
これでは横からチカラが加わるとゴムが取れてしまうので、くわえ込む部分の金属をボールペンの先端のような円錐状の立体で慎重に押し広げ、ゴムが入るか入らないかぐらいまで変形させて、ゴム本体を保持できるようにします。変形はほんのちょっと広げるといった感じです、気をつけて。
変形させなくてもふたりで作業すればギリギリで入れることができます。
ひとりが LAMY の先端部分を開いておいて、もうひとりがシャフト付きゴムを入れ込むという感じ。
私の家内制手工業環境はロンリーなので変形させました
LAMY scribble Wacom Bamboo Stylus 別売ペン先ゴムマウントモデル 完成 !!
Wacom bamboo Stylus の別売ペン先ゴムでいろいろやってみて。。。
個人的な感想ですが。。。
- Wacom のペン先ゴム、タッチスクリーン上のタップ、スワイプでは抜群のレスポンス。
- 文字を書く際は確かにある程度の筆圧が必要かも。だたしアプリやタッチスクリーンの保護シートに左右されるところも多々あると思う。
- ゴムという材質上、文字を書いていくときのスベリは、当たり前なのですがゴムを滑らせている感じ。タッチスクリーン上のスベリ (なめらかな感じ) だけピックアップするなら、世界中で私を含め 4 人しか所有していない金属繊維版スタイラスのほうが上かな。。。
- ゴムの先端部分は結構薄いのでどのくらいの耐久性があるのだろうか。といっても、525 円3個入りでペン先ゴムを別売しているのだから個人的にはまったく問題ないレベルだと思う。
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研磨で対処しました
本物の Bamboo Stylus のゴムをマウントする部分はどうなっているのでしょうか。どこかにゴムをはずした状態の Bamboo Stylus のペン先画像ないかなぁ。
というのも、ひとつ気になっていることがあって、今回作ったシャフトにゴムをマウントしてペン先を指でつまんでつぶすと、中の密閉度が高くて凹んだままもとに戻らないのです。おそらく、本物 Bamboo Stylus のマウント部分には軸の中心に空気が逃げる穴があいているのではないかと推測しているのですが。
手順 6 のエポキシ充填はしないほうがいいのかもしれません。世の中、やってみないとわからないことっていっぱいあるんですよね、と弁解してみる。
消化不良気味なのでもう一度作り直そうと思っています(笑)2011.7.29 追記: 先端を研磨して丸みをもたせ、エポキシ充填を省きました。思ったとおりゴム内の空気はパイプ内を通って外に逃げるのでペン先がつぶれなくなりました。Good job !! (自分)
ネットで調べてみたところやはり、思ったとおり、本物 Bamboo Stylus のペン先ゴムをマウントする軸には穴があいていました(ナイス推測ww)2011.8.31 追記: 関連する投稿: [Wacom Bamboo Stylus]ペン先ゴムの自作ペン軸マウントはいいセンいっていた
この先やりたいことは。。。
自作スタイラスの最終モデルで、「左: 金属繊維」、「右: Wacom Bamboo Stylus のペン先ゴム」という二刀流モデルを作ってみようと思っています。
てなわけで、Wacom Bamboo Stylus の別売ペン先ゴム応戦シリーズはここまで。