ネット上で見つかりそうで見つからなかったので記事にしてみます。

バイナリエディタStirlingで編集


。。。本国のフォーラムでは定期的に「ダウングレードの方法を教えて」みたいなトピックが立っているので、見るたびに「そんなにダウングレードする必要にせまられているのかなぁ」なんて思ったりもしているのですが

まぁ、知っていて損することはないですね。
実際、Fenix 3 の SW が 2.9 までバージョンアップしたと思ったら急に 2.3 に戻ってしまった時、自力で 2.9 にしたことがありました。

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一時、2.90 までアップデートされた Fenix 3 のソフトウェアですが、手元に届いたものは 2.30 でした。 2.30 のまま使って、次のアップデ…


どんな時にダウングレードしたくなるか

アップグレードされたソフトウェア (=ファームウェア、以下 SW) が気に入らない時ですかね(笑) GPS の走行軌跡が「ありえんやろ!!」とか言っている人は「前のがよかった」とダウングレードしたくなるのでしょうかね?
ちなみに私はどの GPS ウォッチでも「こんなもんでしょ」って感じでズレていても気になりません。
あとは周辺機器との相性が悪くなって困ったとか、便利に使っていた connect IQ アプリが動かなくなったとか、そういった時でしょうか。

参考までに、Fenix 3、現在 SW4.52 Beta というベータ版が配布されているのですが、一緒に最新正式版 (SW4.4) が同梱されていて、問題があった場合はすぐにダウングレードすることができるようになっています。それを いつでも好きな時に好きなバージョンへダウングレード、アップグレードできるようにしようというのが今回の方法です

昨日から今日にかけてこの記事を書いているあいだに正式版の SW4.6 の配布が始まっていました(爆) お願いしますよ~ :mu-n:

2015.9.5 追記:
すでに SW4.62Beta というのが配布されていますね。
ダウンロードは Fenix 3 の Garmin Forum から。

» Fenix 3 – 4.62Beta | Garmin Forum


どこからソフトウェアを手に入れるか

» http://gawisp.com/perry/

Fenix 3 の場合は fenix_D2_tactix/ のリンク先にすべてのバージョンの SW が格納されています。
Forerunner 620Forerunner 220SWforerunner/ のリンク先にあります。


ダウンロードした●●●.rgnファイルはそのままでは使えない

通常、ソフトウェアのアップデートは Garmin デバイス本体にある GARMIN という名前のフォルダに GUPDATE.RGN というファイルが自動的にダウンロードされてアップデートが行われます。

ダウングレードする際も同じで、手に入れたダウングレード用のファイルを GUPDATE.RGN という名前にリネームして GARMIN フォルダに格納しダウングレードを行うのですが、ダウンロードした状態のまま GUPDATE.RGN にリネームして GARMIN フォルダに格納しても何も起きません (何も始まりません)

「Garmin ダウングレード」でネット検索すると、戻したいバージョンの SW (.rgn ファイル) をダウンロードしてGUPDATE.RGN にリネームし、Garmin デバイスに格納すればアップデートされるという記事が数多くヒットするのですが。。。手元にある Fenix も Forerunner もそれではダメでした、、、機種によるのでしょうかね

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ソフトウェアが 3.00 にアップデートされました。 Unofficial に行った 2.30 から 2.90 へのアップデートは短命でした :ase:


前置きが長くなりましたが。。。
ここから先のことをご自身で行う場合は自己責任でお願いします
私は一切責任を負えません。


2つの方法: その1 – バイナリエディタを使う

このやり方は知りませんでした。
Fenix 3 以外の機種でも行えるのかわかりません。

  1. Open *.RGN file (downloaded from http://gawisp.com/perry/fenix_D2_tactix/?C=M;O=D) in HEX editor and delete everything between address 002D and 0068 (including this two addresses!)
  2. Save data as GUPDATE.RGN to your computer
  3. Connect your F3 via USB to your computer, and copy GUPDATE.RGN file into Garmin directory
  4. Safely disconnect F3 from computer
  5. Wait if your F3 propose upgrade. If not, goto “Settings/System/Software Update” and perform update.
  6. via: How to downgrade firmware 4.40 to 4.20 or 3.8? – Page 2 | Garmin Forum

上記引用の簡単な説明

ここでは現時点での最新版 SW、Fenix3_440.rgn をダウンロードして使っています。
(手順 1~2. 内の画像は最初の画像をクリックするとスライドショーでご覧いただけます)

  1. ダウンロードした SW、Fenix3_440.rgn をバイナリエディタで開きます。
    ダウンロードは先ほども書きましたが http://gawisp.com/perry/fenix_D2_tactix/ から

    バイナリエディタで開く

    私は Stirling というバイナリエディタを使いました。

    » Stirlingの詳細情報 : Vector ソフトを探す!

  2. アドレス 002D から 0068 までのデータを削除します。

    まず メニュー > 検索・移動 > 指定アドレスへ移動 でアドレス 002D を探します。

    150903-1085

    150903-1086

    見つかりました。
    150903-1087

    メニュー > 検索・移動 > マークの登録/解除 でマークを付けます。

    150903-1088

    同じ手順で 0068 を探します。

    150903-1089

    見つかりました。

    150903-1090

    同じようにマークを付けます。

    150903-1091

    マークを付けたところも含めアドレス 002D から 0068 を選択して

    150903-1092

    右クリック、コンテキストメニューの [選択範囲を削除] をクリックして削除します。

    150903-1093

    60 Bytes 削除されたアップデートファイルができました。

    150903-1094

    60 Bytes 削除するというのがポイントのようです。
    私が知っていたもうひとつの方法もまったく同じ。

  3. GUPDATE.RGN という名前を付けて保存。
  4. 保存した GUPDATE.RGN ファイルをデバイス内の GARMIN フォルダにコピーして USB ケーブル (充電ケーブル) を外すと SW のアップデート (ダウングレード) を開始することができます。


2つの方法: その2 – コマンドプロンプトを使う

こちらは私も使っている方法です。

現在、コメント主がコメントを編集して手順を削除してしまったようです。その下のコメント内にある引用を参照しています。

Yes I just did this. Download at the following: http://gawisp.com/perry/fenix_D2_tactix/

Select the Fenix_230.rgn file to download.

Then perform the ‘dd’ magic on the file to remove the first 60 bytes and rename it to GUPDATE.RGN.

For LINUX:
$ dd if=Fenix3_230.rgn of=GUPDATE.RGN bs=60 skip=1
34885+1 records in
34885+1 records out
2093116 bytes (2.1 MB) copied, 0.430025 s, 4.9 MB/s

or if using a MAC terminal program: (Note: user is whatever user your MAC shows – you can type ‘pwd’ and it will show you the current path working directory.
dd if=/Users/user/Downloads/Fenix3_230.rgn of=/Users/user/Downloads/GUPDATE.RGN bs=60 skip=1
34885+1 records in
34885+1 records out
2093116 bytes transferred in 0.154832 secs (13518637 bytes/sec)

Connect to Fenix3 using USB, then open the Garmin drive and then the Garmin folder. Drop the GUPDATE.RGN that you created from above in the Garmin folder (root of folder, inside Garmin directory).

Wait for file to be transferred (2 MB). Then eject the Garmin Drive on your desktop. Wait a minute or so in case there are things still transferring.

The watch will prompt you to update. Follow what watch says (it will show an update screen). Then it will reboot.

You will loose all data if you downgrade ….

Just did this and it worked.

via: Fenix Software 2.90 – Page 12 | Garmin Forum


ご覧のように LINUX と Mac でのやり方しか載っていないのですが、dd for windows というソフトを使うと Windows でも同じ作業を行うことができます。
) dd for windows でネット検索すると最初にまったく別のソフトがヒットしますがソレではありません。以下のサイトです。

» chrysocome.net – dd for windows

ダウンロードリンクは上記ページの下段にあります。


dd for windowsのインストール

  • dd for windows をダウンロードして解凍、c:\apps\dd に格納します。apps フォルダがない場合は作成。
  • 実行ファイル自体は以下のような配置となります。c:\apps\dd\dd.exe
    apps の a は大文字にしました。

    ddフォルダ内

ここでの dd for windows のインストールは chrysocome.net – dd Installation Instructions にのっとっています。
参考までに、ユーザーのドキュメントフォルダやデスクトップに置いても動作します。ご自身で分かりやすい場所がいいでしょう。

準備はここまで。残りの作業はコマンドプロンプトで行います。


コマンドプロンプトを使って「その1」の方法と同じように.rgnファイルから60 Bytesを削除する

  1. http://gawisp.com/perry/fenix_D2_tactix/ から必要なバージョンの SW (.rgn ファイル) をダウンロードします。
  2. ダウンロードした .rgn ファイル (ここでは Fenix3_440.rgn) を先ほど dd for windows をインストールした c:\Apps\dd に格納します。ファイルは c:\Apps\dd\Fenix3_440.rgn のように配置されています。 apps フォルダの最初の a は大文字にしています。Apps フォルダが最初からあったため

    150904-1113

  3. [Windows キー + R] でファイル名を指定して実行のウィンドウを開き cmd と入力してコマンドプロンプトを立ち上げます。

    150904-1120

    150904-1114

  4. 以下のように入力します。

    150904-1115

    C:\Apps\dd\dd if=\\.\C:\Apps\dd\Fenix3_440.rgn of=\\.\C:\Apps\dd\GUPDATE.RGN bs=60 skip=1

    (1) は dd for windoows 起動、(2) は入力ファイルを指定、(3) は出力ファイルを指定、(4) は一度に指定したバイトのブロック、(5) は入力ファイルの先頭から指定したブロックをスキップ。

    参考になるページ:
    » Linuxコマンド集 – 【 dd 】 ファイルの変換とコピーを行う:ITpro

    「その 1」の手動で行った 60 Bytes 削除をコマンドプロンプトを用いて自動で行っているという感じでしょうか。

    150904-1116

  5. Fenix3_440.rgn が置かれている同じフォルダに 「GUPDATE.RGN という名前のファイルを出力」と命令してあるので dd フォルダに GUPDATE.RGN が作成されました。

    150904-1117

  6. GUPDATE.RGN ファイルを Fenix 3 内の GARMIN フォルダにコピーして USB ケーブル (充電ケーブル) を外すと SW のアップデートを開始することができます。


念のため検証

  • dd for windows を使って作成された GUPDATE.RGN をバイナリエディタ (Stirling) で開いて、「その 1」の方法で作成した GUPDATE.RGN と比較してみる。

    左dd、右Stirling

    。。。最終行まで目で見たところは一緒、、、だと思う(苦笑)

  • さらにテキストエディタ秀丸のバイナリモードで Stirling を使って作成した GUPDATE.RGN と dd for windoows を使って作成した GUPDATE.RGN を開き 16 進数をテキストに変換して、ファイル比較ソフト DF でまったく一緒か確かめてみる。
    Stirling に比較する機能が備わっていました :poripori:

    » DF の詳細情報 : Vector ソフトを探す!

    画像は削除しました

    。。。相違点はありませんでした。

  • 失礼しました。バイナリエディタ Stirling にも比較する機能が備わっていたので早速 Stirling で作成したファイルと dd for windoows で作成したファイルを比較してみました (最新版 Fenix3_460.rgn を使っています)

    150904-1125

    150904-1129

    相違点なしです。


以上、フル走るより時間が掛かったウルトラマラソンレベルのマニアックな投稿でした :ase:

あとで http://gawisp.com/perry/fenix_D2_tactix/ に SW4.6 が載ったら dd 使う方法で Fenix 3 をダウングレードじゃなくアップグレードしてみようと思っています(検証)
と、思ったらすでに載っていました、さっきは載っていなかったのに。

やってみます。

150904-1121

150904-1122

GUPDATE.RGN を Fenix 3 の GARMIN フォルダにペーストして USB ケーブルから本体を外すと

いつもどおりのアップデート画面

いつもどおりのインストール画面が表示されて、無事に SW4.60 へのアップデートが完了しました。ということで、ダウングレード・アップグレード自由自在。

それでは楽しい週末を!!



英語版 Fenix 3 に関する記事一覧です。
» Garmin Fenix 3 浅いレビュー (1)~(43): 記事一覧